ハートセンターの理念

2006年(平成18年)10月1日に鹿屋ハートセンターは開院しました。鹿屋ハートセンターのポリシーは「心臓病のあらゆるステージで役割を果たす」です。急性心筋梗塞や急性心不全に対する救急での治療はもちろん、生活の質をおびやかす狭心症に対するカテーテル治療や、心不全による急な入院を回避するための管理に努めてきました。また、再発の予防やそもそもこうした疾患を回避する予防のために、高血圧・高脂血症、糖尿病の管理を行っています。また、将来に対する役割を果たす目的で積極的に新しい治療法の創出のために臨床試験に参加してきましたし、今後も参加し続けるつもりです。こうした努力の成果は、一医療機関の努力だけでは得られません。地域の医療機関との連携や全国の医療機関との連携が不可欠です。そしてなにより、受診される患者様の理解や協力なしではより良い医療は実現しません。かつて「医療過疎」と言われた大隅半島を、患者様や地域や全国の仲間たちとの「絆」で安心して暮らせる環境に育て上げる、このために役割を果たすことが鹿屋ハートセンターの願いであり、理念です。


院長メッセージ

社長

院長 新井英和は2000年(平成12年)に大隅鹿屋病院に赴任しました。当時、鹿屋市のある大隅半島にはカテーテル治療ができる施設はありませんでした。一刻を争う急性心筋梗塞に対するカテーテル治療ができない全国唯一の県内人口2位の町でした。医療体制が整った町では救命できる疾患なのに救命できない町を放置できないと考え、まったく地縁も血縁もない鹿屋への赴任でした。それから20年が経過しました。現在、鹿屋市には鹿屋ハートセンターを含めて4つの医療機関がカテーテル治療を実施し、心臓のカテーテル治療実施件数は人口10万人当たりでは全国屈指の町に変貌しました。全国で最も遅れた町にカテーテル治療の灯を燈したいという私の夢は全国屈指の町に変貌することでかなえられました。現在、4つのカテーテル治療ができる施設は連携し、24時間365日、欠けることがなく緊急治療ができる体制が整いました。カテーテル治療を支える心臓血管外科も大隅鹿屋病院に整備されています。このような体制がいつまでも続くよう、先駆者としての奢りをもたず、地域を支える一員として役割を果たし続けたいと願っています。

2020年(令和2年)9月23日
鹿屋ハートセンター 院長 新井英和

 


医療法人 鹿屋ハートセンター沿革

2005年(平成17年)
大隅鹿屋病院 退職
2006年(平成18年)
鹿屋ハートセンター開設 (個人)
2015年(平成27年)
医療法人 鹿屋ハートセンター開設