鹿屋ハートセンターの病室

- 院内感染対策を考慮して -

鹿屋ハートセンターの4人床です。

奥に見えるのがブラインド内蔵2重窓です。ブラインドは2枚のガラスの中に入っているので外気には触れません。このためブラインドにはほこりが付くことが決してないのです。「掃除しやすい」のではなくブラインドの掃除は不要なのです。ブラインドは掃除しにくいものです。ほこりがたまったブラインドや結露した窓は決して療養環境にふさわしいものではありません。耐結露性、防音性、易清掃性に優れたブラインド内蔵2重窓は医療機関の標準仕様になるべきと思います。

ちなみにベッド間においてある家具は、スーツも掛けられる洋服掛けと引き出しのついたもの入れです。高さは家具の上部にほこりが貯まってもすぐに目に付くように視線よりも低い高さにしてあります。この高さにしたことで窓側ではないベッドっでも昼間の明かりが確保できました。ナイチンゲール以来の院内感染対策のベッド間隔を確保するとともに物理的なついたての役割も負っています。もちろん4人部屋であってもプライバシーが確保できるようにとの狙いもあります。この家具以外に床頭台はありません。この家具はパラマウントベッド様が作ってくださったオーダーメイドです。パラマウントベッド様は病室の設計に当たりベッドの出し入れや車椅子の動きも考慮した配置の提案もしてくださいました。

病室の入り口右側の黄色い巨大なドアはトイレの入り口です。車椅子の使用にも支障のない広いトイレにしました。左側が各室に設けられた手洗いです。各ベッドの頭部にはLANのコンセントが設置してあり、電子カルテ用(インターネット接続が可能)、心電図モニター用、画像サーバへの直結用の役割を負っています。